木の在る暮らし展さんの依頼で作りました。
子供のご飯が済んだら酒器にもなる、ひじょーに使い勝手のよい品です。はしとスプーンは手間がかかりすぎて子供用のものは今回限りとさせていただきました。
豆知識
「環境破壊の四方山話第6話」から
私たちは被害者
1983年2月にボルネオ島の森林火災が起こり、4ヶ月間で350万haが焼失しました。原因は森林破壊により森林内が乾燥していたためです。
1987年5月6日に大興安嶺の森林火災が発生しました。作業者が下草刈機のガソリンを溢したままエンジンをかけて発火したものです。この火災は45日間延焼し、中国側120万ha、ロシア側360〜600万ha焼失しました。この火災により世界の針葉樹の1割以上が焼失し、回復には相当年数が必要といわれています。
1988年7月にバングラディッシュ大洪水が起こりました。この洪水で、国土の60%が水没し、3000万人が被害を受けました。洪水は熱帯雨林の農地化、アッサム地方の開発で大地の保水力低下が原因でした。
今年になっても、地球の肺と呼ばれる地球全体の20%の森林を有するロシアの森林が次々と焼失しています。
森林火災がこれほど大規模になったのは、森が乾燥しているからです。森林が乾燥したのは人類が関わっています。
(1)木材伐採者がブルドーザーで森に道を作る
(2)マホガニ・熱帯杉などの高価な木だけを伐採
(3)土地の無い農民が道を使って森に入る
(4)焼畑でサトウキビ、バナナ、ヤシを栽培
(5)3〜4年で雨季の豪雨で表土が流れる
(6)牧場主が焼畑跡を買い占める
(7)貧養地でも育つ牧草の種を蒔き、牛を飼う
(8)踏み固められて、10年経過すると硬い赤土の荒野となる
このようなステップで熱帯雨林は乾燥し、火災に弱くなるのです。熱帯雨林の伐採者は、熱帯雨林の極僅かしか伐採してなく破壊はしていないと主張しています。たしかにステップ(2)までなら、破壊にはなりませんが、熱帯雨林に道を作ることと途上国の貧しさという条件が重なり、破壊にまで至っているのです。
20世紀は科学が進歩し、化学物質が合成され、人類に大きな恵みをもたらしまた。一方で、多くの問題も起こしました。 DDTは「沈黙の春」で、昆虫以外にも影響を与えるその恐ろしさが始めて告発されました。
トリクロロエタン(有機塩素溶剤)は、洗浄力も高く、人畜無害で消火剤にもなると「夢の洗浄剤」として登場しました。ところが、オゾン層破壊係数が大きく、今は生産中止になっています。
フロンは安全な冷媒として合成された化学物質で、20世紀の発明のベストテンになる化学物質ですが、オゾンホールを作る原因物質として生産が中止になりました。
南極でオゾンホールを始めて観測したのは日本でしたが、そのようなことは起こりえないとして、その事実が認められるまで数年かかったと聞いています。
PCBは安定性、電気絶縁性、不燃性などの特徴で、トランス油に入れるなど「夢の化学物質」として多用されていましたが、その人畜への毒性の強さが明るみになり、生産中止になりました。
これらの物質以外にも1996年シーア・コルボーン等はその著書「奪われし未来」で、「内分泌攪乱物質(環境ホルモン)」の世代を超えた影響を警告しました。
同書で、似ても似つかないDDTやDESが、天然女性ホルモンとよく似た振る舞いをすることを報告しています。
化学物質には光と影があり、その影の部分が十分に検討されないまま、光の部分に目を奪われて、多用してしまったのです。
科学者は奢っていたとも思います。そして、結果として、地球上のすべての人々は被害者になっていることが大きな問題です。
4. もしかすると私たちが加害者では
もう少し考えてみましょう。私達に問題がないのでしょうか。
科学者の後押しをしたのが私達ですし、私達の家庭生活にも問題はないといえるでしょうか。私達は1人年間で約3トンのCO2を排出しています。このCO2の排出削減のために私達ができることがあります。
(1)ビヨンド・ビーフ(牛肉の消費を20%削減)
牛1頭の飼育蛋白質で人間20人が生きていける
牛の呼吸、飼料生産に使用する石油でCO2が8000万トン発生している
牧草地の森林破壊でCO2が25億2000万トン吸収されない。
(2)ストップ ザ アイドリング(1日5分アイドリングを止める)
ガソリン 25.6リットル/年削減で60kgのCO2削減
(3)省エネ
TVを1日1時間削減で約5KgのCO2削減
(4)冬に夏野菜を食べない (その季節の野菜を食べる)
キュウリ 10本(1Kg):夏 0.1リットル、冬 0.56リットルの石油が必要CO2換算では、夏に食べれば0.8g、冬に食べれば4.5g になります。
環境基本法第4条を見てみましょう。
「環境の保全は、社会経済活動その他の活動による環境への負荷をできる限り低減することその他の環境の保全に関する行動がすべての者の公平な役割分担の下に自主的かつ積極的に行われるようになることによって、健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社会が構築されることを旨とし、及び科学的知見の充実の下に環境の保全上の支障が未然に防がれることを旨として、行われなければならない。」 地球環境の破壊は複雑な因果関係にあります。
地球温暖化を見ても、開発途上国の経済活動の上昇あるいは新しい家族の誕生による人口増など、一見おめでたいこと嬉しいことであっても、回りまわって地球温暖化に結びつきます。
私たちは地球環境の加害者でもあったのです。
地球環境は私たち人類により破壊され、悪化しているのです。
5.明日を信じて、そして子孫のために
1964年に「沈黙の春」が日本語訳で出版されました。当初は「死の妙薬」でした。レイチェル・カーソンは日本語訳の出る2ヶ月前の4月14日の春に56歳の若さでこの世を去りました。レイチェル・カーソンは数多くの著書がありますが、死後単行本として出版された「センス・オブ・ワンダー」は、4歳の姪の息子ロジャーと森や自然との触れ合いを通しての最後のメッセージです。「沈黙の春」とは違った視点での自然の大切さを謳ったものですが、何か心が和やかになる本です。そして、レイチェル・カーソンも心静かな時を過ごしたこともあったと、安心もしました。
「世界がもし100人の村だったら」という本がベストセラーになっています。原著は「成長の限界」「限界を超えて」の著者の一人であるドネラ・H・メドウズのエッセイのようです。この本の最後のメッセージは、「もしもたくさんのわたし・たちが この村を愛すること知ったなら まだ間にあいます 」でした。 私たちは地球環境破壊の被害者であると共に、加害者であることを想い、「この地球は、先祖からの贈り物ではない。子孫からの預かり物である」(ノルウエー元首相ブルントラント)の考えで日々の生活をしなくてはならないようです。
人類の滅亡なくして地球環境は守れないとする意見があります。悲しいことですが否定しきれません。でも、「まだ地球を守る時間はある。」と希望を持ちたいと思います。
- 2007/07/09(月) 18:01:36|
- コップ、グラス、花器、木のトロフィー|
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