このままだと日本列島をまともに通っていきそうです。
昨日より塊感がでてきています。目ができるのも時間の問題です。和歌山でいま警報がでました。台風が来る前にこれでは先が思いやられます。
豆知識
「エコロジーシンフォニー」から
本業にも環境にも貢献する
いろいろな業種・業界の中でも、都道府県の庁舎はISO14001の認証取得が進んでいるほうでしょう。47都道府県のうち、庁舎として認証取得していないのはどこか、ご存知でしょうか。6月現在、京都府、福岡県、広島県、長野県、静岡県、兵庫県など13府県を残すのみで、全体の1/4くらいになりました。京都府には地球温暖化防止京都会議の開催都市(京都市)があり、環境への取り組みにはもっと熱心であってもよいように思えるのですが、なぜかまだです。
多くの都道府県が認証取得していても、警察まで含んでいるところはわずかです。警察には管理の手が届きにくいのでしょうか。認証取得の範囲に入っているいくつかの県警察本部に、警察ではどんな環境への取り組み活動をしているのか、試しに尋ねてみました。ところが残念なことに、どこも県が決めた全般的な活動の枠組みの中で環境への取り組みをしているというだけで、県警察本部本来のお仕事に根差した具体的な環境保全活動は何も聞けませんでした。ほとんど紙・ゴミ・電気やその関連の節減ばかりで、何の変哲もありません。形だけの認証取得にならないように、もっと考えていただきたいものです。
種子をまく風船
本来の仕事(本業)に根差した環境への取り組みの話が出ましたので、身近な事例を紹介しましょう。
各種風船や風船関連製品を販売している「夢ふうせん」というお店が東京都江東区にあります。そのお店の中には面白い風船が一杯です。10年ほど前に水に濡れると溶ける風船を開発し、販売を始めました。特許も取っていたそうです。
水で溶けるカラクリは薬のカプセルと同じです。そのような素材を円形の薄いフィルム状にし、そのフィルムを2枚重ねて周辺だけを溶着し、中にヘリウムガスを入れれば、あんパン状の風船が出来上がる、というわけです。
面白いのは使い方で、風船の中に種子を入れて飛ばせば、水蒸気や雨が当たった場所で風船が破れて種子がまかれ、やがて地表から芽が出て花が咲くというものです。「夢ふうせん」の名のごとく、なんと夢のある面白い製品ではありませんか。東京タワーの下にある増上寺では、毎年この風船を飛ばすイベントをやっているそうです。
「夢ふうせん」はISO14001の認証を取得しているわけではなさそうですが、本業の製品にちょっとした工夫をして(本業以外の知恵を織り込んで)夢を持たせながら草花の種子を飛ばして遠くで花を咲かせる製品を作ったのです。これはテレビでも紹介されました。
このような製品を作って販売することは、社内で紙・ゴミ・電気の節約に取り組む小さな閉鎖的活動よりも、大きな環境への効果が期待できます。多くの人(とくに子供たち)に楽しんでもらいながら環境教育も、植栽も出来ますし、商売にもプラスになるわけですから、こんなに良いことはありません。そういうことで、環境への取り組みは、本業に絡むものがいちばん好ましいわけです。
本業に一味工夫を凝らす
このような事例は、ほかにも多々あります。ある塗料会社では塗料に工夫をこらし、塗料の粒子を平らにして光を反射させやすい塗料を開発しました。これによって太陽光の反射率が高くなるため、その塗料で塗装したビルは、通常よりも表面温度が5℃も低くなるそうです。
90%もの赤外線を反射し、20℃近くも温度を下げる効果を出した塗料もあります。塗装するだけで温度が下がり、冷暖房費を節減できて省エネになるのは、環境上もコスト上も大きな魅力になります。
ある繊維会社では繊維にセラミックス粒子を入れ、太陽光を反射させやすい繊維を開発しました。この繊維で作った服は、着て涼しいそうです。ポリエステルの周りにエチレンビニルアルコールで覆った繊維も開発されています。エチレンビニルアルコールは汗を吸い取る性質がありますので、これで下着などを作ると体の熱を奪い、涼しいのです。キシリトールを生地に浸み込ませた枕やシーツも出来ています。水分を吸うと周囲の熱を吸収する性質があり、これを夏に使うと快適でしょう。
本業に工夫を凝らし、商売に役立ってかつ環境にも貢献できる製品(サービス)は、どのようにすれば産み出せるのでしょうか。それは常々、問題意識を持って仕事に励みながら、異業種や異分野のこと(知識、技術、製品)にも興味を持ち、それを問題解決に何とか役立てられないか、知恵とアイデアをひらめかすことです。問題解決のヒントは、異業種や異分野に転がっていることがしばしばあるものです。広い視野を持たなければならない、ということです。
2006年9月の「今月のISO」で「地域貢献できるEMS」を取り上げ、その中で地域の特産品や名物、場合によっては余剰物や廃品に目を付ければ、環境に“有益”な何かが出来るという話を紹介しました。身近な地元産業の知識、技術、製品から学ぶのもお薦めで、地元の育成と活性化につながる可能性もあります。
そして従業員を日々の仕事に埋没させるのではなく、たまには何人かが集まってブレーンストーミングを行い、頭を柔軟にして発想力、創造力、連想力を高め、アイデアを出させて商品企画することです。興味を持ち、頭脳を活性化し、果敢にやってみること(挑戦)です。仕事にゆとりがないようでは、知恵も浮かびませんし、良い仕事もできなくなります。
(文責:ISOワールド代表/運営責任者 辻井浩一)(エコロジーシンフォニー2007年6/29)
- 2007/07/10(火) 20:43:05|
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